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第14回日本くすりと糖尿病学会学術集会

第14回日本くすりと糖尿病学会学術集会(2026年9月5日・6日)

ピノキオ薬局では、糖尿病患者様へのサポートをより充実させるため、さまざまな啓発活動に取り組んでおります。
今回は、糖尿病と口腔ケアの関係に着目し、広島で開催されたくすりと糖尿病学会学術大会で、口腔状況のアンケート実施および歯科受診の勧奨について発表いたしました。

糖尿病は歯周病を悪化させる要因となり、歯周病があると血糖コントロールにも悪影響を及ぼすことが知られています。
そのため、口腔ケアに取り組むことは糖尿病管理だけでなく、さまざまな疾病の予防にもつながる重要な習慣です。

口腔ケアについて気になる点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

糖尿病患者への歯科受診啓蒙―保険薬局における受診勧奨とセルフケア支援の有用性―

加藤 誠一、青木 一恭、寺戸 靖

目的

日本歯周病学会によれば、糖尿病患者の約70%が歯周病を併発しているとされる一方、歯周治療によるHbA1c改善効果も報告されている。本研究では、糖尿病患者に対して「糖尿病歯周病チェックシート」(以下CS)を用いた介入を行い、口腔内リスクの顕在化、歯科受診勧奨、およびセルフケア導入が患者の意識と行動に及ぼす影響を検討することを目的とした。

方法

2025年10月から2026年4月の期間、ピノキオ薬局に来局した糖尿病患者148名のうち、同意を得た135名を対象とした。介入内容は、1.CSによる口腔状態の確認、2病識の確認と受診勧奨、3.メディカルペーストEX®によるセルフケア支援とした。次回来局時に、受診状況や症状の変化を調査した。統計学的解析にはχ二乗検定を用い、有意水準5%未満とした。

結果

糖尿病と歯周病の関連について「知らなかった」と回答した割合は45名(33.3%)であった。歯科受診状況は「受診有」70名、「受診無」65名であった。受診勧奨の結果、受診無群から実際に受診に至ったのは1名のみであった。一方、セルフチェック実施者は79名(受診有39名、受診無40名)でありそのうちの65名(受診有32名、受診無33名)に何らかの症状が確認された。受診の有無による有症割合に有意な差は見られなかった(p>0.05)。この65名に対し、薬剤師の判断で51名にメディカルペーストEX®を配布したところ、次回来局時10名に症状の改善が確認された。

考察

本介入により、CSを用いることで潜在的な口腔内リスクを顕在化できたものの、歯科受診という具体的な行動変容に繋げることの困難さが浮き彫りとなった。一方で、受診の有無に関わらず自覚症状は高頻度で確認され、薬局がOTCを用いながら「オーラルセルフケア」を推進することは、受診に至るまでの空白期間を埋める重要な役割を果たすと考えられた。今後は、受診への心理的障壁を分析し、医歯薬連携の更なる深化を目指したい。

【関連資料】
第14回日本くすりと糖尿病学会学術集会